「将来、どうするんだ?」
良かれと思って投げかけたその一言が、高校生の我が子を黙らせ、親子の間に気まずい空気を作ってしまう…。そんな経験はありませんか? 「いい大学に行け」「安定した仕事に就け」という親の願いは、時に子どもにとって重圧でしかなく、焦れば焦るほど、子どもは心を閉ざしてしまいます。
かつて、子どもたちの人生の”監督”として采配を振るってきた父親たち。しかし、高校生になった彼らに必要なのは、もうあなたの指示ではありません。
この記事では、子育ての最終段階にいる父親が、子どもとの信頼関係を壊さずに”進路”について対話するために、本当にすべき「3つのこと」を具体的にお伝えします。それは、子どもの中に眠る興味や強みを見つけ出し、彼らが自らの手で未来を選び取る力を引き出すための、新しい関わり方です。
父親は「監督」ではなく、最高の「スカウト」であれ
人生という長い道のりにおいて、あなたの役割は、子どもたちに「こう進みなさい」と命令する監督ではありません。
彼らの内側に光る才能の原石を見つけ出し、 「こんな進路もあるぞ」 「こんな世界もあるんだな」 と、さまざまな選択肢や可能性を提示してあげる「最高のスカウト」になることです。
彼らがどんな道を選んだとしても、最終的にその道を歩き、その結果を受け入れるのは子ども自身。だからこそ、父親は、彼らが「自分で選んだ」と心から納得できるようなサポートに徹する必要があります。
高校生の我が子と”進路”について話す時、父親がすべき3つのこと
1. まずは「インタビュー」で、本人の”好き”をとことん深掘りする
「将来、どうする?」という漠然とした質問は、子どもを思考停止させるだけです。もっと具体的に、彼らの「今」に焦点を当てた質問で、本人の興味関心を言語化させる手伝いをしましょう。
- NGな問いかけ: 「将来の夢は何だ?」 「大学、どこ行くんだ?」
- 神対応の問いかけ(例):
- 「最近、スマホでどんなこと調べてる?」
- 「YouTubeでどんなチャンネル見てる時が一番楽しい?」
- 「好きな教科の、特にどの部分が面白いと感じる?」
- 「友達とどんな話で盛り上がってる?」
- 「もし今、お金と時間がたっぷりあったら、何をしたい?」
2. 次に「情報提供」で、世界の広さを見せる
子どもの興味の方向性が見えてきたら、次はパパの出番です。あなたの社会経験や情報網を活かして、彼らの視野を広げるための情報を提供してあげましょう。
- NGな情報提供: 「医者になれば食いっぱぐれないぞ」 「パパの会社に入れ」
- 神対応の情報提供(例):
- 関連分野の専門家と繋ぐ: 子どもが興味を持ちそうな業界で働いている知人や友人に、「話を聞かせてもらえないか?」と、オンラインやカフェで会う機会をセッティングしてみる。
- 現場を見せる: 「今度、パパの仕事現場、ちょっと見に来てみないか?」「工場見学、面白そうなのがあるぞ」など、”生”の現場に触れる機会を作る。
- 親の情報網を活かす: 子どもの興味に繋がりそうな大学のオープンキャンパス、専門学校の説明会、職業体験などの情報を「こんなのあったぞ」とさりげなく渡す。
3. そして安心を言葉と態度で示す
どんなに選択肢を与えても、最終的に決断するのは子ども自身。その決断を後押しし、彼らが安心して挑戦できる唯一の場所が、家庭であり、父親の存在です。
- NGな言葉
「失敗したら、どうするんだ?」 「お前が決めたことなら、最後までやり通せよ」 - 神対応の言葉
- 「どんな道を選んでも、お前が本気で決めたことなら、パパは最後の味方だ」
- 「もしその道で失敗したり、やっぱり違うと思ったりしても、この家に帰ってくればいい。いつでもやり直せる」
- 「パパだって、若い頃は色々な失敗を重ねて、今の仕事に辿り着いたんだ。それが人生だ」
まとめ:父親は、子どもの「未来の可能性」を信じる最高の応援団長
高校生の進路問題は、父親にとって、自分の子育ての集大成ともいえるテーマです。 焦りから「こうすべきだ」とレールを敷きたくなる気持ちは、痛いほどよくわかります。しかし、そこで一歩引いて、子どもの「好き」と「可能性」を信じ抜き、彼らが自らの手で未来を選び取るための最高のサポートをすること。
それが、この時期の父親にしかできない、最も大切な役割です。
あなたの揺るぎない信頼と、広い視野を提供してくれる姿勢こそが、彼らが困難にぶつかった時、自分自身の力で立ち上がり、前に進むための、何よりの力となるのですから。
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