MENU

パパのための安産祈願入門【戌の日ガイド】

妊娠5ヶ月が近づくと、奥さんやご両親から「戌(いぬ)の日、どうする?」なんて言葉を聞く機会が増えてきませんか?

カレンダーに書かれた「戌」の文字を見て、「イヌの日…?ドッグランにでも行く日だっけ?」なんて、思わず首をひねってしまったパパも、実は少なくないはずです。

ご安心ください。それは、未来のパパなら誰もが一度は通る道。 この記事では、そんなパパのために「戌の日」の基本の“き”から、当日の具体的な流れ、気になる服装やお金の話まで、どこよりも分かりやすく、丁寧に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたは戌の日について自信を持って語れるようになり、きっと奥さんから「すごい!頼りになる!」と、尊敬の眼差しを向けられることでしょう。

そもそも「戌の日」って何? なぜ犬なの?

「戌の日」とは、妊娠5ヶ月目の安定期に入る頃に、母子の健康と安産を願って神社やお寺でご祈祷(きとう)を受ける、日本の伝統的な習慣です。

では、なぜ「戌(いぬ)」なのでしょうか。 その理由は、犬が多産でありながら、比較的お産が軽い動物であることに由来します。昔から、そんな犬は「安産の守り神」として人々に親しまれてきました。

その犬にあやかり、暦の上で12日に一度巡ってくる「戌の日」に安産祈願をする文化が、現代まで受け継がれているのです。

「え、それって絶対に行かなきゃいけないの?」 そんな声が聞こえてきそうですが、もちろん強制ではありません。あくまで古くからの風習の一つです。

しかし、夫婦で赤ちゃんの誕生を心から願い、その気持ちを形にする時間は、想像以上に温かく、かけがえのない思い出になります。これから始まる長い育児生活の前に、夫婦の絆を深めるための、素敵なイベントと捉えてみてはいかがでしょうか。

戌の日の安産祈願、具体的に何をするの?【3ステップ解説】

「意味はわかったけど、じゃあ具体的に何を準備して、どう動けばいいの?」 ご安心ください。やることは至ってシンプル。この3つのステップに沿って進めれば、何も心配いりません。

Step 1:神社・お寺を決めて、予約する

まずは、どこでご祈祷を受けるかを決めましょう。選び方はいくつかあります。

  • 安産祈願で有名な神社やお寺を選ぶ (例:東京の「水天宮」、京都の「わら天神宮」など)
  • 自分たちが住む地域の氏神様がいる神社を選ぶ
  • アクセスのしやすさや、雰囲気が好きな場所を選ぶ

場所が決まったら、必ずその神社やお寺のウェブサイトを確認するか、電話で問い合わせをしましょう。

【パパへの実践アドバイス】 戌の日は、土日と重なると大変混み合います。ご祈祷は予約が必要な場合がほとんど。「戌の日、この神社はどうかな?」と奥さんに提案し、あなたが率先してウェブサイトで情報を調べ、予約の電話まで済ませておけば、「デキる夫」として株が上がること間違いなしです!

Step 2:初穂料(はつほりょう)と腹帯(はらおび)を準備する

予約が済んだら、当日持参するものを準備します。主にこの2つです。

  • 初穂料(はつほりょう) ご祈祷のお礼として、神社やお寺に納めるお金のことです。
    • 相場: 5,000円〜10,000円程度が一般的。ウェブサイトに記載されていることが多いので、事前に確認しましょう。
    • 準備: 新札を用意し、「のし袋(蝶結びの水引がついたもの)」に入れます。表書きの上段に**「御初穂料」または「御玉串料」と書き、下段には夫婦の姓名を連名で**書きましょう。 (※ここに、のし袋の書き方見本の画像を入れると非常に分かりやすくなります)
  • 腹帯(はらおび) 大きくなってきたお腹を冷えから守り、外部の衝撃から守るために巻く、さらしの帯のことです。ご祈祷の際に、一緒にお祓いをしてもらいます。
    • 準備方法:
      1. 神社・お寺で授与される場合: 初穂料に腹帯代が含まれており、ご祈祷後に新しいものを頂けるパターン。この場合は持参不要です。
      2. 自分で用意して持参する場合: 事前に購入した腹帯を持参し、お祓いをしてもらうパターン。
    どちらのパターンかは、予約時に必ず確認しておきましょう。最近では、伝統的なさらしタイプだけでなく、妊婦さんが日常で使いやすいガードルタイプやベルトタイプの腹帯も人気です。

Step 3:当日、神社・お寺でご祈祷を受ける

いよいよ当日。リラックスして臨みましょう。

  1. 受付: 社務所(しゃむしょ)や受付で名前を告げ、準備した初穂料を納めます。持参した腹帯があれば、ここで預けます。
  2. 待合室へ: 順番が来るまで待合室で待ちます。他のご夫婦もいて、独特の穏やかな空気が流れています。
  3. ご祈祷: 名前を呼ばれたら本殿(または祈祷殿)へ。神職(神主さん)や僧侶がお祓いや祝詞(のりと)の奏上をしてくれます。時間は20分〜30分程度。厳かな雰囲気の中、静かに頭を下げ、赤ちゃんの無事を祈りましょう。
  4. 授与: ご祈祷が終わると、お守りやお札、そしてお祓いされた腹帯などが授与されます。

全体的な所要時間は、待ち時間も含めて1時間前後を見ておくと良いでしょう。

【パパのためのQ&A】服装は?誰と行く?素朴な疑問を解消!

最後に、パパたちが抱きがちな細かい疑問について、Q&A形式でお答えします。

Q1. 服装はどんな格好で行けばいい?スーツじゃないとダメ?

A. スーツである必要はありませんが、神様にお願い事をする場なので、**“きれいめのカジュアル”**を心がけましょう。

  • パパ: ジャケットに襟付きのシャツ、チノパンやスラックスなどが無難です。Tシャツ、ハーフパンツ、ジーンズ、サンダルといったラフすぎる格好は避けましょう。
  • ママ: 体を締め付けない、ゆったりとしたワンピースなどがおすすめです。冷え対策のカーディガンやストールがあると安心です。

Q2. 誰と行くのが普通なの?

A. 夫婦二人だけで行くのが、最も一般的です。 もちろん、両家のご両親と一緒に行くのも素敵なことです。ただし、その場合は必ず事前に夫婦で「両親も誘うかどうか」をしっかり話し合っておきましょう。片方の親だけを誘ってしまい、後々トラブルになる…なんてことは避けたいですよね。

Q3. 妻の体調が悪くて行けそうにない…。どうすればいい?

A. 絶対に無理は禁物です。ママと赤ちゃんの体調が最優先です。 多くの神社・お寺では、**パパが代理でご祈祷を受けることができます。**また、ご祈祷は受けずに、お守りや腹帯だけを授与してもらう(郵送対応してくれる所も!)といった方法もあります。まずは神社・お寺に電話で相談してみてください。

まとめ:戌の日は、家族の新しい思い出の1ページ

戌の日は、難しいルールに縛られた堅苦しい儀式ではありません。 これから生まれてくる大切な我が子のために、夫婦で心を一つにするための、とてもシンプルで素敵なイベントです。

忙しい毎日の中で、こうした節目を大切にすることは、夫婦の会話を増やし、絆を深める絶好の機会になります。

ぜひ、あなたがリードして「戌の日、この神社に行ってみない?」と奥さんに提案してみてください。その優しさと頼もしさに、奥さんはきっと心から喜んでくれるはずです。

生まれてくる赤ちゃんが、最初に目にする「家族の思い出」。 その新しい1ページを、ぜひ戌の日から始めてみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次